2024年10月19日土曜日

2024年9月自助会

まだ会そのものは始まっていませんがどんな自助会になるか、雰囲気をお伝えする為に過去の私の投稿を転記します。(一部変更しています)

9月7日自助会を開催しました。
10名の方に集まって頂きました。

主治医に話す時間をとってもらえない、休んでいる間外出するのがこわい、休むように言われたけれど何をどうしたら休むことになるのか分からない、この病気はいつ治るのか本当に治るのか分からないので不安になるなどの話をしました。

うつ病、双極性障害になると仕事に支障が出たり休職することもあります、日常生活でも当たり前にしていたことができなくなります。
それをきっかけに大事なものを失う苦悩、失うかも知れない不安に苦しんでいる方は多いと思います。

失ったものを取り戻したい、これ以上失いたくない焦りの気持ちもあるでしょう。
ですが、離れていくもの失うものは相手の都合や気持ちで離れていきます、相手の気持ちや行動は相手のことですから、自分がいくら力んで掴みかかってみても自分が辛くなるだけで相手を変えることはできません。

「放てば手に満てり」という言葉があります。
大切なものや欲しいもの、それを掴んで自分のものにしようとすれば拳を握りしめておくしかありません。そして拳を緩めるとそれを失うかも知れない不安に駆られ、気が休まらなくなります。
でもその不安を乗り越えて、力を抜いて拳を広げれば、手のひらは必要十分なもので満たされるのです。

そこには失うこと満たされないことへの不安や恐怖はありません。
なぜなら手のひらにあるもの、それがすべてだからです。

とは言っても、病気で弱っている中そんなことできない、すべてを失って終わりになるという不安や恐怖を感じると思います。
子供のころから欲しいものは自分で掴め、拳は握り締めろと言われてきたし、周囲の人は緩めたら終わりだと固く信じて拳を握りしめている人がほとんどです。

ですが、うつ病、双極性障害になって初めて分かったこと逆に分からなくなったこと、当たり前ではなくなったことなどとても辛い経験をしている今だからこそ拳を緩めて手を広げる、そのきっかけになり得るとわたしは思います。

考えることに手遅れはありません。
一緒に考えましょう。