2025年3月2日日曜日

2025年3月自助会

 3月1日、自助会を開催しました。
12名の方に集まって頂きました。

職場の人からの理解が得られない、好きでやっていた事ができない、できるようになるか不安、希死念慮との向き合い方等の話がありました。

うつはそれなりによくなってきても、体力や気力が元に戻らない、やる気が出ない、続かないのはうつのせいか歳のせいなのか、もう元に戻らないのかといった話題が時々出ます。

うつになると身心ともに元気がなくなるので老いやすいというのもあるかも知れませんが、誰でも身体は歳とともに必ず老います。いくら抵抗しても負け戦ですから、抗えば抗うほど苦しいと思います、うつの苦しみが加わればなおさら苦しいでしょう。

しかし、歳をとることは悪いことばかりではないと思います。
人として成熟するという言い方があるように精神は歳を重ねるごとに成熟することができます。老いていくからこそ分かること、到達できる領域もあると思います。
これは病気との向き合い方についてもいえることだと思います。

ただし、歳をとれば必ず成熟するとは限りません。
無内容な人が無内容に歳をとっても無内容な人でしかないということです。

成熟するためにはどうすればいいのか。
人生のほんとうを考えて知ることです。
うつになった自分とは何か、うつになった自分がいると考えている自分があるということはどういうことか、自分はなぜ違う時違う場所ではなく今ここに生きているのか、自分が死ぬとはどういうことか、生きる、死ぬとはどういうことか。
在ると無いとはどういうことか、無いが無いなら死も無いのか。

答えを得ることよりも、自分で考えること、自分で向き合うことが大事です。
生きていく上では何の役にも立ちませんが、(病気と向き合う)人生にとってはとても役立ちます。

考えることに手遅れはありません。
一緒に考えましょう。