2025年4月6日日曜日

2025年4月自助会

 4月5日、自助会を開催しました。
14名の方に集まって頂きました。

職場への配慮の求め方、病気のことを誰にどう伝えたらいいか、希死念慮との向き合い方、結果を出せない自分を周りはどう見ているのか不安等の話がありました。

唐突ですが、宇宙は何でできていると思いますか。
科学は「宇宙は物質でできている」という前提で説明をします。そして、ほとんどの人は科学で正しいと言っていることは正しくて全てそれで説明が付くと考えます。
つまり、全宇宙は物であり、地球も人も社会も物からできている。物だから大きさや重さといった量に換算できる、何事も量で比較して、量で決めるのが正しいとほとんどの人は思い込んでいるように見えます。

宇宙は「もの」でできているといいましたが、どこから誰が見て宇宙は「もの」だと言っているのでしょうか。
目が目自身を直接見ることができないのと同じで、宇宙の外からでなければ宇宙を見ることはできません。ですが21世紀の今、宇宙の外から誰かが見ている状況を説明したり想像したりすることは難しいと思います。
つまり、科学は「宇宙はものでできている」という前提で色々な説明をしていますが、宇宙は「もの」だという説明はしていないということです。

そして、宇宙つまり世界は「もの」でできていると思っているのは私たち自身です。
が、思っている「思い」は「もの」でしょうか。私の脳という「もの」が思っていると思っているあなた、私の脳が思っているとどこから見て思っているのでしょうか。
あなたの「思い」、他者の「思い」は「もの」ではありません。
決して量に換算して比較したり優劣を決めたりすることはできません。
同じように、世界は「もの」でできていると思い込んで量に置き換えて量で判断することが正しいと思い込んでいるのもあなたや他者の「思い」だということです。

辛い「思い」、苦しい「思い」とはこの世界での「思い」です。
ものではないはずの「思い」がこの世界にあるとはどういうことなのか。
さて、世界とは何か。

考えることに手遅れはありません。
一緒に考えましょう。